白木蓮

人生生きてきて、感じたことを、大切だと感じたことを綴っていこうと思います。

天国も1人で住めば  

最近、久しぶりに本を買った。

「モタさんの言葉」という本がありますが

2012年にNHK番組で放送されたものが

本になっている。

内容が、近代忘れかけている意識だなぁ、と思い

ご紹介させて頂きます。

 

 

「天国も一人で住めば・・・」

東京では、30代はじめの男性は4人のうち3人が

女性は2人に1人が結婚していない

と聞いたことがある。

そういえば、周辺を見回しても、シングルが多い。

多くはシングルライフを楽しんでいる。

 

結婚したくない理由を聞くと

「相手の人生に責任を負えない」とか、

「相手の親や親せきとのつき合いがわずらわしい」

「子どもをもつ気がない」

というような答えが返ってくる。

 

人は誰でも

結婚しなければならないとか、

したほうがいいと 強要するつもりはない。

だが、わずらわしいことを避けたいから

結婚しないというなら、

それは間違いだと申し上げたい。

 

結婚し、家族をもつという わずらわしさを

背負い込むからこそ、意味があるといいたい。

 

愛情はしばしば 結婚の果実である ~モリエール

 

夫婦が一生の間、常に相思相愛状態を保つなんて、

奇跡に近いことはわかっている。

ただ、ときには衝突したり

すきま風が吹くことがあっても、

それでも一緒にいる。

 

夫婦とか家族は、そういう

人間関係なのだと思っている。

実はそれがとても大事だと思うのだ。

いまの人たちは、夫婦は、家族は、

愛し合うものだと思い込んでいる。

 

愛の完全主義ともいうべき状況だ。

だから、その前提が崩れると、

すぐに「別れる」とタンカを切り、

時間をかけて築いたものを、

いとも簡単に崩してしまう。

 

昔はそうではなかった。

多少のすれ違いが起こっても、

そう簡単には別れなかった。

その努力が、

「人と一緒にいることに耐える力」

を養っていた。

 

不思議なもので、そうしていると、

むしろ愛情が育まれてくる

ことも多いのである。

 

家族ばかりではない。

会社や仕事に対しても、

気に入らないとすぐに

「別れる」人が増えている。

 

「気に入らない。やめた」を

繰り返している限り、

安定した人間関係や、

落ち着いて取り組める仕事を

得ることはできないだろう。

 

別れるのも、仕事をやめるのも

自由意志に任されている。

だからこそ、手にしたものを

簡単に放り出そうとする前に、

もう一度、握りしめてみる

気持ちをもちたい。

 

人生に 握力 をもった方が、

魅力ある人になれる。

 

モタさんの“言葉” 2 | 斎藤 茂太, 松本 春野 |本 | 通販 | Amazon

 

 

「人と一緒にいることに耐える力」

この解釈は、今の自分はどうだろう?と考えてみる。

 

1人が自由で 楽がいい

誰かと一緒が 楽しくていい

 

近年は、コロナでコミュニケーションが

めっきり減ってしまった。

以前は多かった。数十年前は

社内旅行の参加者も多く、楽しかった。

コロナにかかわらず、今は

激減しているのではないかと思う。

 

バブル経済期は、コミュニケーションは盛んだった。

お金・・・給料は高く、格差社会もなく

円高は1ドル300円の時代というのは

ブッちゃけて ハッちゃけていた。

仕事はおそらく、企業は自分たちの培ってきたものが

大きく世界に貢献できて、張りがあって盛り上がって

やりがいがあり、その上に給料が高く生活がとても潤うほど

豊かに贅沢三昧。そうすると、余裕があるので

お金持ちになると、衣食住や趣味に費やされる。

 

つまり、商売がらみの付き合いも含めて、お店は繁盛する。

コミュニケーションが活発である、というのは

とても大切なこと。若いうちは、「あの人は・・・」

うるさい、面倒くさい、などの苦手意識が出やすい。

そして意外と食べ物の好き嫌いは、人間関係の好き嫌いに通じる

そう思っている。

 

今の時代はスマホがあり、コミュニケーションが

画面で済まされる。これが、文字のみだと

これほど本人の人間性が分かりにくいものはない。

つまり、表情や声のトーンという感情が伝わりにくい。

大切なことは、やはり向き合うこと。

他人と向き合った時に、自分にも向き合っている。

これは、似ているものもあれば、非なるものもある。

何故、似ているのか?何故、非なるのか?

どうして自分はそう判断するのか?考えてコタエを掴むと

自然に、人生に「握力」をもてるような気がする。

 

何でも簡単に、別れない方がいい。

別れるときは、何に別れを告げるのか。

「悪」に別れを告げるのがイイ。

他人の振り見て、我が振り直す。

自分の中の「悪」を捨てても、相手の「悪」が残る。

そうすると、自分のステージは自動的に上がる。

なぜなら、地球の法則がある。

自然の法則がある。類は友を呼ぶ法則がある。

自分が善人なら、周りは善人になる。

自分が悪人なら、周りは悪人になる。

善人であるためには、悪人とは関わらない。

悪人とは、断捨離がいい。

 

悪を許すのにも、程度がある。

犯罪に通じるモノを、許してはならない。

自分の中の素質も、他人の中の素質も。

感情的になった時、追い詰められた時。

思わず出るものとは何か?

コントロールできるのかどうか?

コントロールとは、悪に対する自制と勇気。

気づいたら、引き返せないようなことに

ならない方がいい。

 

例外は自分は善人だという思い込み・・・

それは偽善者となる。

そうすると、周りはいつも善人にな・ら・な・い。

「握力」とは、「忍耐力」

自分の心を磨くのに「楽」はない。

「カンタン」だと思える人は

もともと、善人だという素晴らしく恵まれた人。

極たまに、おられる。天に恵まれている人が・・・。

目の前に、天候の奇跡が次々と

 

天国も一人で住めば・・・

 

一人で住めば・・・誰もいなくて淋しい、暇で退屈。

でも自分で自分の機嫌が取れることは大切。

楽しく、面白く、学んで、気づいて感動して・・・

本を読むこと、家事を究める、料理をする、散歩等は難しくない。

 

しかし物事には限界があって、インプットしただけでは

身に付きにくい。アウトプットが大切だ。

誰かと一緒が楽しくていい。できるだけ、

たくさんの人と与えあう。楽しんで、面白く、

学びあって、気づきあって、感動して、生きる人生。

 

悪に対する握力・忍耐(自制・勇気)が

楽しみになり、面白みになり、

学びあいになり、気づきあいになり、感動を生む、、、。

そうすると、きっと小さな愛を、どこまでも大きな愛にできる。

美しく気高い愛になるまで・・・磨いていく。

自分も他人も